その他(修士論文)

基本情報

氏名 Mark J. Tankosich
氏名(カナ) タンコシッチ マ-ク J.
氏名(英語) Mark J. Tankosich

著書,学術論文等の名称

Japanese Ego Negation and the Achievement of Self

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

1990/12

発行予定

 

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

 

巻・号

 

掲載ページ

 

概要

人の望ましいあり方に関する日本人の考え方について、様々な研究結果を考察すると、ある種の共通性があることに気付く。その共通性とは、日本社会においては自我を否定すること(the negation of ego)が理想とされているという認識であるが、西洋人の目には、それは単に自己を殺したり、抑圧しているに過ぎないとも見える。しかし、このような視点は、正に、自己に関する西洋的な概念に基づいたものであり、日本社会における自己の概念化という枠の中で見れば、自我の否定は、自己達成(achievement of self)のための重要な一歩とみなすことができる。「相互影響的自己(interactionist self)」とも呼ばれるこの自己は、主として人間関係の円滑化を意図したものであり、自分を取り巻く世界を構成する「他者」に対して実に敏感に反応、適応し、実際のところ、相手により変化もする。様々な相関要素が、円滑な人間関係を重視するこの考え方のもとになっていると考えられるが、個々の日本人が最も身近に感じているのは、己の運命は多分に他者の手中にあるという思いである。