学術論文

基本情報

氏名 末広 菜穂子
氏名(カナ) スエヒロ ナホコ
氏名(英語) Suehiro Nahoko

著書,学術論文等の名称

反倹約のすすめ-19世紀フランスの家庭経済論をもとに-

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

2005/12

発行予定

 

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

広島経済大学経済研究論集

巻・号

第28巻第3号

掲載ページ

21~32

概要

19世紀フランスにおいて家庭の経済的役割がどのように認識されていたのかを、アンリ=シャルル・ルヌヴーによる家庭経済論をもとに論じた。ルヌヴーは、社会全体の中に占める家庭経済の意義を重視し、個々の家庭が主役となって豊かさを作り出しそれを享受することこそ、国家の豊かさであるとしている。通常、美徳とされていた倹約思想も、労働者の生活の質をかえって貶めるものであるとして、消費生活の質の向上の必要性を説き、人間的生活に不可欠な支出項目を具体的に提示している。また、個々の家計が孤立せず、連繋・連帯することが、その経済的脆弱さを克服し、社会全体の豊かさを生み出す道であることを示唆し、家庭の経済的役割に公的な義務を与えることによってその意義と責任を大きなものとした点も、注目すべきである。(12頁)